
2019年8月15日(木)テレビ番組”カンブリア宮殿”
今回は今人気の朝ドラの舞台 酪農王国の北海道 十勝
ここに行列の出来るお店があるのだという
そのお店の名前は「麦音」
行列の先にあったのはパン屋だ。
運営するのは満寿屋(ますや)という会社
今回はそんな行列が絶えないパン屋に迫る。
満寿屋商店
満寿屋は1950年に創業の老舗
現在の社長は4代目の杉山雅紀氏
創業当時から6坪のお店に1日2500人が訪れる人気店
コンセプトは地産地消
使用している小麦は十勝産100%だという点。
実は日本で使われる小麦の9割近くがアメリカからなどの輸入品
日本の需給率は約1割程度だ。
しかもその中から、うどん、お好み焼き、ケーキといった食材に使われる薄力粉や中力粉がおよそ86%
パンに使う強力粉は14%しかない
小麦を作るのは難しく、輸入に頼ることが多い。
しかし満寿屋は農家にお願いし、専用の小麦を作ってもらっているという
イースト菌や天然酵母も十勝産という強いこだわり
まさに究極のベーカリーという何ふさわしい。
満寿屋の売り上げは年々上昇。直近では年間12億も売り上げた。
麦音
出典:https://www.masuyapan.com
麦音は2009年にオープンしたパン屋。
家族が殺到するパンの楽園。
名前は小麦の変化の音から由来している。
お店に入ると焼きたてのパンが並び、中にはイートインスペースがある。
その先に抜けるとテラス席150席と、公園のような広大な敷地。
広さは東京ドームとほぼ同じの1万1000平方メートル。
日本最大の広さのベーカリーだという。
定期的に行われているのは音楽などの定期的なライブに、芝生では子供達が無邪気に遊んでいる。
公園とパン屋がくっついたような場所だ。
代表的なパン達
十勝あんぱん
とろ〜りチーズパン
十勝若牛カレーパン
出典:https://www.masuyapan.com
お値段も非常にリーズナブル
麦音あんパンはお値段119円 砂糖まで十勝産だというから驚きだ
中にはあんこたっぷり!
またチーズパンは満寿屋の一番人気商品。
たくさんのチーズがふんだんに使われたパン、チーズのいい香りが立ち込める。
満寿屋のパンは他にはない"もちもち感"が売り
こういった味を求め客が殺到している。
ビジネス面
東京進出
3年前に東京に進出。
十勝から持ってきた水や内装の木なども十勝から持ってきた。
驚きなのは、十勝出身のスタッフも数多く働く。
次なる出店も決まっているのだそう。
パン用小麦の生産
現社長の父の杉山健治
「目の前に小麦畑があるのにパンに使えないのはおかしい」
当時、パン用の小麦は全くといっていいほどない状態。
その思いから地元の農家にパン用小麦"ハルユタカ"の製作をお願いする。
しかし農家は反対。
自腹でトラクターなどを用意し説得を重ねる。
体がガンに犯されながらも、妻にその思いを託し、様々な壁にぶち当たりながら徐々に改善していく。
そしてついに23年越しに十勝産小麦100%達成。(2012年)
地域との共存
大好きな十勝を知ってほしい。
シンプルなその思いが、ビジネスの基盤になっていると感じられた。
その思いから麦音も誕生したといってもいいだろう。
2030年に十勝パン王国計画があるという
そのいくつかはすでに形になっている。
パン教室などの勉強の機会などを設け、地域住民との交流も大事にしている。
まとめ
圧倒的な強いこだわり、十勝の思いを乗せたパンはとても魅力的。
パンを通して人々に幸せになってほしい。
地域愛が事業を魅力に。
お金ではなくやりがいを求めた結果といってもいいだろう
パン王国のビジョンは明るい
自然豊かな麦音。
そこでぜひ一度、自慢のパンを口にしてみたいところだ。