ガイアの夜明け キッチンカービジネス「メロウ」の取り組みとは?

2019年10月29日(火)

テレビ番組”ガイアの夜明け”が放送された。

 

今回の内容はキッチンカービジネスの魅力について、その中で、キッチンカーオーナーと出店場所を結ぶ企業Mellow「メロウ」が特集され、独自のビジネス戦略に迫った。

スポンサーリンク

キッチンカーとは?

キッチンカーは移動式販売のお店。

フードトラックなどという名称も使われ、自動車を自分好みにカスタマイズし、お弁当などを販売する方法。

 

店舗を構えるよりも低コストで開業ができる為、現在注目が集まっているビジネスです。

 

月に1億円を売るキッチンカービジネス「メロウ」

ガイアの夜明けが密着したのは、東京・恵比寿のビルにオフィスを構える企業「メロウ

 

日本最大のフードトラック・プラットフォームを運営している企業です。

 

2016年設立

社長 石澤正芳

社員 24人のベンチャー企業。

現在660台のキッチンカーと契約。

※2019年10月

 

都内を中心に160スペース 93箇所の売り場を確保。

 

独自のデータをもとに、キッチンカーの派遣場所を決定し、月に1億円の弁当を売り上げている。

 

最適な売り場や、メニューが受ける場所を割り当てながら出店をしていくスタイルで、現在は都内近郊を中心に、今後は関西などでも事業を拡大していく予定の企業です。

「メロウ」の利用料金

「メロウ」は、契約したキッチンカーの売り上げにより手数料が変わります。

 

オーナー85%
メロウ10%
場所代5%

 

売り上げに対して10%が「メロウ」の利益となり、1日に5万円売れた際の手数料は5000円という計算になります。

 

「メロウ」の取り組み

・出店スペースの確保

・開業説明会

・キッチンカーオーナーへの改善研修

・企業とのコラボ

 

出店スペースの確保

空きスペースを見つけ土地所有者と交渉し、キッチンカーを営業できる基盤作りを行なっています。

 

東京の住友ビルや大学など、集客が見込める立地に営業を行い出店スペースを確保しています。

開業説明会

開業希望者の説明会が定期的に行われています。

 

ガイアの夜明けで放送された際の参加者は40人。

 

前職は製造業の会社員や、専門学校に勤務していた方など、幅広い層の方が訪れています。

キッチンカーオーナーへの改善研修

「メロウ」では、月に1回の割合で業績に伸び悩むオーナーを集めて改善研修を行なっており、キッチンカーの展示の仕方や、提供スピードのアドバイスなど、細かなチャックが受けられます。

 

番組ではこの研修後、売り上げが約3倍となった店舗が紹介されていました。

企業とのコラボ

「メロウ」ではイベントの企画や企業とのタイアップも行なっており、野菜の宅配ビジネスを手がける”Oisix"とのコラボーレーションなどもおこなっています。

「メロウ」を利用した主婦に密着

ガイアの夜明けでは、3児の子を抱えたシングルマザーのキッチンカー開業に迫りました。

 

お名前は千明直子さん

20代の頃にイタリアで料理を修行し、現在は飲食店でアルバイトをおこなっています。

働くのがランチタイムだけという魅力に惹かれ、新たにキッチンカービジネスに挑戦。

 

開業まで2週間

弁当のメニューは”ローストポーク”を採用。

自宅である区営住宅のキッチンで料理の試作をおこなう姿が。

 

セロリの葉を敷き詰めていき、人参の皮、玉ねぎの皮で香りづけ

豚の肩ロースとオリーブオイル、塩でシンプルに味付けをおこない、オーブンで焼き上げる。

販売時にはトマトソースをかけて提供するスタイルに決まりました。

 

千明さんが用意したキッチンカーは黒色の中古の軽自動車。

100万円ほどで購入し、改造費用・調理器具を含めてトータル200万円弱。

車内のDIYは自ら行い、看板などは長女の力も借りて作成を行なった。

 

お店のメニュー

お店の名前は”nero"という名前。

 

メニューは、”たっぷり野菜ローストポーク スープ付き” 750円

野菜がたっぷり入ったトマトソースとバルサミコソースの2種類となっている。

 

 

キッチンカーの調理はレンタルキッチンでおこなう必要がある。

仕込みは保健所の営業許可を得た場所で行う必要がある為だ。

 

そして東京・品川。「メロウ」のスタッフと共に、出店を行うスペースの下見をおこなう。

そこは巨大なビルが立ち並ぶ空きスペース。

 

集客に期待できそうな場所だ。

キッチンカー開業

目標は1日50食。

50食を販売出来れば、生活をまかなえる金額だという。

 

オープン初日

肉は注文を受けてからカットする方法をとった千明さん。

 

次々にお客さんが訪れ、味も好評だ。

オープンしてすぐに長い行列が出来る。

 

しかし「メロウ」の石澤社長の顔は険しい。

提供スピードに時間がかかっている為だ。

 

注文を受けてからライスと野菜を盛り付けに40秒

肉をカットし、盛り付けを行い 1分30秒

提供までに2分の時間がかかってしまっている。

 

ビジネス街のランチタイムは12:00〜13:00までが勝負。

目標の50食を販売するためには、提供時間を1分にする必要がある。

 

初日は19食という結果に終わった。

「メロウ」の改善

思うように売り上げが上がらなかった千明さん

 

東京・豊洲にて「メロウ」がコンサルタントを行った。

弁当が売れないと「メロウ」の利益も下がってしまう。

 

・肉を切る作業の短縮

・調理器具の置き場所

・作業スペースの改善

 

などをアドバイス。

 

1ヶ月後、東京・日比谷のオフィス街にて営業。

 

前回指摘された改善点を見事修正。

提供スピードは格段に上がり、1分に近づくようになった。

 

この日は見事に完売。

目標の50食を大きく上回る、62食が売れた。

 

開業から3ヶ月 キッチンカーは順調だという。

 

3人のお子さんを抱えながらも独立し、挑戦する姿は励みとなった。

 

スポンサーリンク
おすすめの記事