カンブリア宮殿。亀田病院の凍結療法 乳房を無くさない手術とは?

2019年9月5日(木)

テレビ番組カンブリア宮殿が放送された。

今回の放送内容は、とことん患者目線で常に進化。人気病院”亀田”の革新経営だ。

 

高齢化社会になりつつある日本にとって欠かす事の出来ない病院。

いかにして、他と差別化を図っているのか?

 

亀田病院

東京駅歩いて5分のところにある、亀田京橋クリニック

オープンと同時に人がたくさん押し寄せる。

 

患者に寄り添った診察が口コミで広がり、人気となっている店舗だ。

 

その母体となるのが、千葉県鴨川にある亀田総合病院

1日に3000人もの人が訪れる。

鴨川の亀田、医療界で知らないものはいないというほどの病院だ。

 

スタッフも3000人を超える大所帯となっている。

 

医師の腕もさることながら、ホテル並みの部屋やサービスが特徴だ。

手術の後に海が見えるロケーションは最高だ。

 

亀田家は9つの医療センターを経営し、300年続く医師の家計だ。

人気の理由

京橋の店舗は診察を主に行い、鴨川で手術。

検診はアクセスの良い京橋、といった使い分けが出来ている。

 

五輪メダリストも頼る腕の持ち主の医師が多数在籍している。

番組では膝の再生医療に密着し、アテネオリンピック金メダリストの鈴木桂治が診察に訪れた。

 

胸を切らない乳がん治療

凍結療法

ガンを狙い撃ちし注射。マイナス170℃で死滅させ、ガンを凍結状態にする手術だ。

 

再発リスクも低く、また胸の形を失うことも最小限に止め、乳房を残すことに成功している。

生活の質を一番に、患者の負担の軽減につながっている。

 

保険適用外でお値段は60万円ほど 日帰りも出来るという。

 

手術は鴨川で行い、検診は京橋のクリニックを使うなど、患者が通いやすいのが魅力だ。

 

地域密着型

 

亀田総合病院は3000人を抱える病院だ。

地域最大の雇用を誇る。

亀田の取り組みは地域の町づくりにも貢献している。

 

保育園を作り、スタッフが働きやすい環境に

24時間365日対応の保育園もある。

これは亀田以外で働く方も利用できるのだという。

 

延長保育は1時間100円。

400円で食事も付けてくれるという。

診察が長引き、迎えに行くのが遅くなってしまう医師や、看護師の方にとってうれしいサービスだ。

 

学童保育

子供向けに勉強を教える環境もしっかり完備。

 

こうした環境が気に入り、東京から転職する医療関係者も多い

安心して働ける環境作りを目指している。

 

亀田カップ

鴨川の海にサーファーの姿。

亀田総合病院で働くスタッフだ。オリンピックの強化指定選手までいる。

 

医療者と地域をつなぐ交流会を行なっている。

社長自らが歌を披露していた。

 

世界初の診断システム

最先端のがん診断も亀田が開発した。

 

映像を通じて、病理医や放射線科医学医など、異なる科での診断が可能に。

普段交わることのない医師達がお互いの意見を出し合えるシステムだ。

 

このシステムが地方の病院を救うきっかけとなっている。

地方では医師不足が深刻な問題だ。

1人での医師の判断も少なくない、しかしこのシステムを使えば、亀田病院の医師の見解も聞ける。

 

東京の亀田に細胞をスキャナーで転送。

受け取ったデータを見ながらネットでやりとりが出来、違った観点からの見解が、患者の最小限の治療に繋がっている。

電子カルテ

今では当たり前の電子カルテだが、これも亀田が初だという。

試行錯誤の上、1995年に電子カルテが誕生。

 

紙に溢れかえっていた現状を、なんとかしようという試みから生まれた。

今ではパソコンは主流だが、当時はデジタルもままならないアナログな時代だ。

 

ないものを作る=亀田の伝統だという。

 

まとめ

利益だけを求めるのではなく、しっかりと地域や人を思うことは、病院に限らず、企業にとっても大事な取り組みだろう。

これからも亀田は、私たちに更なる技術を提供してくれるに違いない。

 

人生丸ごとサポート。採算は最優先ではない。

患者目線で続く進化に期待だ。

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