
「月収5万円」
皆さん、この言葉を聞いてどういった事を想像するでしょうか?
大半の方がネガティブな印象が生まれるでしょう。
しかし、その一方で給与とは別の収入源が100万円あったとします。
するとどうでしょう?
ポジティブな印象に少しは変わったきませんか?
実際に月収5万円であったフリーターの田中さんにインタビューを行い「どのような経緯で月収5万円になったのか?」そして「どのようにして株で5万円を稼いだのか?」を記事にしています。
そして後半には、月に100万円達成した彼の投資手法の解説が載っています。
月収5万円のフリーター
名前:田中隆文さん(仮名)
年齢:24歳
性別:男性
学歴:専門卒
職業:週に2回のカフェでのバイト
住まい:実家
月収5万円のフリーターとなった経緯
私はテレビをよく見る家庭で育った為、いつかは自身で番組を制作したいという思いが幼い頃からありました。その思いは年々強くなっていき映像の専門学校に進学。
専門学校を卒業後、東京にある下請けの番組制作会社に就職することができました。
業務内容としては、大掛かりなセットの運搬に雑用やロケなど、毎日毎日過密スケジュールの中で働いていました。
番組編集の際には、部屋にこもり、太陽を何日間か見ない事もしばしば。
華やかなテレビの世界とは裏腹に、制作の現場は激務として有名です。
しかし、私は幼い頃からの夢である仕事に就けたので、苦しくとも毎日充実な生活を送っていました。
月収5万円になるキッカケ
そして、入社して早2年が経とうとしていたある日、私は番組セットの運搬中に怪我をしてしまいます。
重たいセットを持った際に、腰に激痛が走ったのです。
すぐに病院へ向かい診断を受けると、診断結果は椎間板ヘルニアでした。
当分は自宅療養を余儀なくされ、仕事を休職することに。
復帰までは相当な時間が掛かると診断されてしまいます。
仕事に復帰後
腰の状態が良くなり、ようやく復帰を果たすものの、周囲からは冷たい視線で見られるようになりました。
テレビ業界は皆さんもご存知の通り不況で、ただでさえ経費や人件費削減の中での離脱であったので、しわ寄せは周りの方々の負担になります。
激務ゆえに、皆ギリギリの状態で働いている。決して給料も良いとは言えない。
元々穏やかだった人間が、別人のように変化してしまうような現場でした。
復帰後も腰には爆弾を抱えており、前のようにキビキビ動けない。
より一層風当たりが強くなる。まさに悪循環でした。
周りからの強い風当たりに、満足に動けない身体、そして長期労働時間。
度重なるストレスにより、私ははついにメンタルまでをも壊してしまうことに…
心療内科にて診察を受けたところ、診断内容は"適応障害”という診断結果でした。
心も体も限界になり、ついには会社を辞めるまでに至ってしまいます。
退社後
退社後は、国からの支援を受けながら診療内科に通院することになります。
徐々に体調が良くなってきたので、医師のアドバイスの元、少しづつの業務時間でアルバイトを始めることになりました。
近所のカフェで週に2日。
1日8時間働き、月に5万円ほどの収入をいただくことになります。
少ない給料ですが、病気を機に実家に戻ってましたので、親の支援の元、なんとか生活ができました。
月収100万円稼ぐ株式投資との出会い
病気の療養中は家にいることがほとんどでした。
フルタイムで働くことはなく、外出もお金を使ってしまうので、家にいる時間が長くなり、テレビなどを見る機会が増えます。
前は制作する側にいたので、家で落ち着いてテレビを見ることも出来ませんでした。
投資番組を目にする
テレビを見ていると、投資で生計を立てる方に密着した番組が流れてきました。
私ははふと昔の制作現場時代を思い出します。
街頭インタビューで一度、「株投資をしているか?」というアンケートを、新橋駅前で取ったことがあったのです。
いわゆる、サラリーマンの街として知られるこの場所では、数多くの方が何かしらの投資をしており、「そんな世界があるのか?」と、インタービューをしていた時に感じた当時の思いが、この投資番組を通じて思い起こされてきたのです。
ネットで調べ証券口座を開設する
株というものが気になりはじめていた私は、番組終了と同時にネットで株について調べることに。
すると知らない単語ばかり並んでいます。
特にこれといった趣味もなく、時間も沢山あった私は、翌日には本屋に出向き、気付くと「株の入門書」を手にしていました。
本を読み進めていくと、株式投資にますます興味が湧き、その日の内にネットで証券口座の開設申し込みを行いました。
株の取引をスタート
ついに証券口座が開けたその日に、早速お金を入金します。
バイト代は月収が5万円ほどでしたが、番組制作会社時代はお金を使う余裕がなかった為、多少の貯金がありました。
まずはこの中から50万円を証券口座に入金し、株取引をスタートしていきます。
ビギナーズラック
一番初めに購入したのは、昔好きだったゲームを作っていた会社。
本を見ながら、おぼつかない手で注文に至り、見事保有に成功しました。
購入してから株価は徐々に上昇。
その日の内に約2万円も値を上げます、時間にしてわずか4時間ほど
きつかったテレビ制作会社の日給以上の金額をわずか数時間ほどで稼げてしまう事に驚きを隠せませんでした。
失敗からのスタート
そのまま利益を確定せずに株式を保有します。
しかし、その後スマートフォンアプリ用に配信していたゲームで不具合が見つかり、徐々に株価を下げていきます。
買値よりも3万円以上値下がりしたところで落ち着きます。
しばらく経っても動く気配がなかったこの株は塩漬けの後、損切りをしています。
最初で購入した株は、3万円のマイナスからのスタートでした。
株で初めての利益
先ほどのゲーム会社を保有している傍ら、残りの金額で家電量販店の株を購入しました。
近所にあった家電量販店には昔から家族で通っており、品揃えもスタッフの対応も良い印象があった為、購入に至ります。
特に企業の分析などはまだ良くわからなかった自分ですが、上場していて、まずは知っている企業を購入するところからスタートしました。
数週間後、業績の上方修正と共に株主優待の拡充が発表され、その日のうちにS高となります。
そして私は利益を確定します。
家電量販店の株での利益は5万円。
実労働という形ではなく、初めて株での利益を稼ぎだしたのです。
更なる株への投資を行い100万円を達成
利益を叩き出したことで、より一層勉強に力が入ります。
書籍を追加で購入し、様々な手法を試し、失敗を重ねながら知識を蓄えていく事になりました。
次第に元本も増えていきます。
投資信託やFXといったものは利用せずに、株で利益を上げていったのです。
そして、株取引を始めてついに、株での月収が100万円を突破しました。
月収100万円を達成した投資法
ここまでは田中さんの経歴を見てきました。
それではいかにして田中さんは月収100万円を突破したのか?
ここからはその投資手法を確認していきましょう。
経験から投資先を選定する
田中さんはテレビの仕事に携わっていたので、様々な業界と触れ合うことが出来ました。
その経験から、どこの業界が盛り上がっているかなど、自然と触れ合う機会が多かったのです。
この経験を株式投資に応用していきます。
株式投資への応用は、誰しもが実行できます。
株式投資の選定例
・コンビニで働いている方は新商品の存在にいち早く気づけるでしょう。
・服好きの方であれば、どこのブランドの服が今一番勢いがあるかなどが分かりますよね?
まずはざっくりとで構いませんので、企業や業界などを絞っていきます。
企業がある程度絞れたら、次に以下の項目をチェック致します。
月収100万円を達成した見るべき4つのポイント
・営業利益率
・増収率
・上場5年以内
・一株あたりの利益率(EPS)
この4つの指標を見ることが重要と説いています。
営業利益率
営業利益率10%を目標とし、最低でも8%の水準を満たすこと。
営業利益率とは、企業の稼ぐ力のことである
営業利益率の計算方法はこちら
増収率
増収率は成長性を示すものであり、この数値があることによって、企業の急性長が分かるといいます。
増収率は20%以上が合格ライン
前年比から何%伸びているかを見る必要がある。
例
1年に20%の増収
売上高が100億円
翌年が120億円
その翌年が144億円
このように変化をしていけば良い。
ただ単に売り上げをみるのではなく、安定したパーセンテージを残し成長しているかを見る。
上場から5年以内
かの著名な投資家ピーター・リンチも株式を購入する際には「中小企業か業績回復株」のどちらかをオススメしております。
上場から5年以内の企業は、まだ世間的にも知られていないケースが多く、まだ成長途中の段階であり、これから更なる商品開発や、出店などが期待出来きます。
売上の上昇は株価にダイレクトに反映されます。
そして一度火がついた企業の株価は一気に上がり、多くの利益を確保できる可能性があります。
・一株あたりの利益率(EPS)
一株あたりの利益率(EPS)は高いほど良い。
EPSは、企業の一株あたりの利益率を表すものであり
株主から集めたお金が、しっかりと効率よく使われているかを表す指数。
計算式
株主から集めたお金をしっかりと運用できていないということは、会社のお金の使い方に問題があるという事
流通株式数から予想を立てる
株価の大幅な上昇の一つに、東証1部上場があります。
ステージが変わる事によって、より世間に注目され、企業の名が売れ更なるブランド構築に至る。
1部上場にを果たすには売り上げなどは大前提とした上で
株主数:2200人以上
時価総額:40億円以上
この2つが大きな昇格要因となります。
そしてその2つをクリアしている場合に、次に重要となってくるのは「流通株式」です。
※ここからは少し上級者向けの投資法です
「流通株式」は証券取引所が明確な計算方法を定めています。
流通株式の計算式
・立会い外分売りや、売り出し
・株式分割
企業が株式分割の発表をするのは、決算と同時である事が多い。
投資は売り時が一番難しい。
株に限らず、投資全般において難しいのは売り時。
人は中々損切り出来ず、また利益が出た際はすぐに利確に走ってしまう。
田中さんはいかにして売り時を決めていたのか?
保有の基本は中期投資。
投資の世界には正解はないといって良い。
売り時のタイミングは、伸びないサインが出た時。
本業とは全く関係のない事業に手を出した際や
保有していた株が、営業利益率、増収率の伸びが直近に比べ大幅に悪くなった時などだ。
リーマンショックのように、市場による悪化は計算しない。
あくまでも市場にこれといった動きがない際には、売りに出る。
取引時間
基本的には中期投資という手法ですので、1日に取引しない日もあります。
実際にはコツコツと各企業の業績を調べ上げ、より納得する形で保有に至ります。
デイトレードのように、1日に何回もポジションを動かす事はしません。
記事を読んだ方が株で月収100万円達成するためには?
ここでは記事の手法をまとめていきます。
まずは自身の得意分野の選定
↓
4つの指数の調査
↓
流通株式数の調査
田中さんの手法は、市場変えを狙う企業を調べ上げ、株価上昇を狙った手法です。
主に中期投資のキャピタルゲイン狙いです。
※キャピタルゲインの説明もこちらに載っています。
上記の記事では、より簡単に株での利益を生み出す方法が記載されております。
合わせてご覧ください。
そして、株式分割を行いそうな企業があれば、決算前などに保有数を増やし利益を狙います。
この繰り返しで銘柄を選定していくわけです。
株で月収100万円稼いだ男のまとめ
投資なのでマイナスの月もありますが、年間を通しての利益は1000万円オーバーを記録しており、月の利益に換算すると100万円に登ります。
そしてフリーター期間を経て、田中さんは現在無事復職をされました。
また、そのかたわらで投資を行うサラリーマン投資家として成功されています。
ちょっとしたきっかけから投資というものにチャレンジし、成果を残していきました。
チャンスはふとしたところに落ちているものです。
誰でも稼げるわけではありません。
しかし、誰でもチャンスは転がっています。
それを見つけ、チャレンジし、継続していくことが、利益を生み出す結果に繋がるのです。