カンブリア宮殿。餃子ブームの火付け役 全国60%シェアの東亜工業とは?

2019年8月22日(木)

ドキュメンタリー番組 カンブリア宮殿が放送された。

今回の内容は餃子革命。餃子ブームの影にあった町工場の存在だ。

 

今や大人気の餃子。

老若男女問わず大人気料理として、ラーメン店や居酒屋で欠かすことの出来ない料理だ。

そんなギョウザブームを影で支える企業があった。

 

今回は、ブームを支える企業からビジネスチャンスを探る。

 

宇都宮餃子VS浜松餃子

 

宇都宮餃子の特徴
野菜やニラが多め。
駅前には餃子のオブジェがあるなど、街全体が餃子の街といえる。番組では、社員旅行でバスの中から1件の古民家に入っていく姿が

周りは山や畑の田舎街。そんな中にあるのは宇都宮餃子店「さつき」だ。

中では餃子の手作り体験ができるという。

この店は宇都宮の人気餃子店だ。

 

浜松餃子の特徴

浜松餃子は、餃子を皿に丸く盛り、真ん中にもやしをのせるスタイルが特徴。

キャベツが多めで軽い食感が特徴。

静岡県の浜松も、毎年栃木の宇都宮とトップを争っている。

餃子の街では80店のお店が軒を連ね。

餃子祭りも開催。

人でごった返すイベントだ。

 

餃子ブームを支える機械

餃子を包むのは、"餃子革命"という機械

お値段は138万円。およそ軽一台分の値段だ。

2秒で一個のペースで包んでいく。

 

餃子を安価で提供するために必須なマシン。

宇都宮餃子も浜松餃子もこのマシンを導入している店がほとんどだ。

 

手で包むよりも焼き面を平らにするため、焼き上がりに差がでるという。

また利用した企業は、手作りには戻れないと言わしめる。

 

このマシンはいかにして生まれたのか?

餃子革命を作った会社 東亜工業

この餃子製造機を制作したのは、浜松にある、東亜工業株式会社だ。

社長は請井正社長。

年間100軒以上の餃子店を食べ歩き、常に向上に余念がない。

 

1963年創業 餃子のマシンのみを作り続けている。

餃子専門店、ラーメン店、冷凍食品会社の国内シェア約60%を担う。

機械はオーダーメイドでき、餡のグラムや形状などを変えることができる。

細かな部分は手作業でマシンを製造していく。

 

意外な誕生の秘話

元々はバイクのパーツなどの下請け会社だったが、中華料理屋の店主が大変そうに餃子を包んでいるのを見たことからヒントを得て、バイクのマフラーなどの金型技術を使い、制作に着手するように

バイクの下請けを辞め、餃子マシンの製造一本に絞る。

 

しかし、営業が下手で全然売れなかった。

現在は製造が追いつかないほどの大人気ぶりだ。

 

どのようにしてアピールしたのか?

浜太郎餃子センターというお店。

アンテナショップとしてこのお店を立ち上げた。

機械の良さを知ってもらう為だ。

 

実際に体験してもらう事によって興味を引きつける。

お店としてもヒットを記録し、客の反応を確かめたり、また同業者の招致に成功している。

 

人件費の削減

5倍のスピードで餃子を包む

手で巻くとなると1時間で200個が限界だと、ラーメン店の店主は話している。

マシンを使えば1時間で1000〜1500個作成することができるという。

人間のスピードの5倍くらいの速さだ。

 

人件費の影響から、倒産の危機にあった店が"餃子革命”により経営を立て直したという。

 

磯丸水産などを運営する会社 SFPホールディングスもマシンを導入。

人件費を抑えられることから、2年間で13店舗の出店にまでいたっている。

1〜2年ほどで元が取れるとの声もある。

まとめ

社長の請井は餃子の味の表現を

餃子のおいしさの表現

・パリパリ

・ジューシー

・もちもち

この3つと番組で語っている。

 

現在、とても安価な値段でおいしいギョウザが食べられているのは、こうした企業の存在だ。

また、イギリスなど海外でギョウザがブームになってきているという。

どこにビジネスチャンスが転がっているか分からない。

 

各地域に出向いて食す際は、こうした裏側を思い出しながら食べてみるのも面白いだろう。

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