
驚きのニュースが入ってきた。
下記のツイッターのニュースを見て欲しい。
日本でも店舗展開するファストファッションのForever21(フォーエバー21)がアメリカの連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用申請を検討していると報じられました。ネット通販の台頭が背景にあります。https://t.co/ts6LrDXuyP
— 日本経済新聞 電子版(日経電子版) (@nikkei) August 28, 2019
日本でも店舗展開する、ファストファッションのForever21が、アメリカの連邦破産法11条の適用申請を検討していると報じられました。ネット通販の台頭が背景にあります。
ファストファッションの先駆け的な存在だった、Forever21が破産申請という噂だ。
H &Mと共に一時代を築いた企業に一体何があったのか?
Forever21とは?
アメリカに本社を置く洋服販売チェーンの大手。
創業者はアメリカ人のドン・チャン氏。
韓国系アメリカ人だ。
Forever21の全世界での年間の売り上げは約4400億円。
経営者夫妻は世界のリッチ400人に選ばれており、資産は3500億円とも言われている。
日本でのブーム
おしゃれな洋服が安価な値段で購入できると話題になった。
日本にファストファッションという言葉を大々的に知らしめたお店だ。
オープン当日には多くの人が店に駆けつけ、外にまで行列が出来た。
若者を中心に流行。
各種雑誌などで紹介された。
新宿、原宿など、一等地に出店。
また、ららぽーとなど、ショッピングモールにも積極的に出店していった。
北海道から沖縄まで、様々な場所に店舗を構えた。
業績悪化の背景
日本オープン1号店の原宿などの店舗が次々に閉鎖に至っていた。
特に原宿の店舗は、横にライバル企業であるH&Mがあり、こちらは今だに健在である。
お台場のダイバーシティ店やTOKYO-BAYららぽーとなども同じことが言える。
都内の一等地にも関わらず客足はいまいちだ。
Forever21は全国48カ所におよそ800店もお店があるグローバル企業だ。
日本だけの問題でなく、海外全体で問題があったと考える方が無難だろう。
時代に沿わなくなった
これは日本での傾向であるが、近年は物を持たないいわゆる"ミニマリスト"というものが流行っている。
また、若者は無地のTシャツ。
清潔感があり、シンプルなものを好む傾向が強くなってきている。
白Tなどは、外出した際には一回は着用している人を見かけるほどの人気だ。
Forever21にもシンプルな服はある。
しかし世間のイメージでは、蛍光色などの色が鮮やかなものが多い傾向にある。
メンズラインが乏しい
ZARAやH&Mに比べてForever21のメンズラインナップは非常に少ない。
女性ものが9割、男性ものは1割といった具合だろう。
ZARAやH&Mも最初は少ない傾向にあったが、徐々にラインナップを増やしていく。
周りを見ても、H&Mの服は持っているけど、Forever21の服を所有している男性は少ない。
生地の質
ファストファッションは安価な値段な為、生地がペラペラであることが多い。
洗濯をしてもすぐに色落ち、首回りはすぐに緩んでしまう。
いわば使い捨てのような捉え方だ。
先ほどのシンプルが流行っている理由の1つに、物を大事に長くいいものを使うといった動きがある。
ZARAやH&Mは徐々に生地も厚くなってきた。
ユニクロや無印良品も、値段はForever21とそれほど変わらないが、質が良いことで有名。
Forever21は少し乗り遅れた形になり、店舗の縮小など、悪循環に陥った。
通販の存在
日本ではZOZOTOWNの台頭。
海外ではタオバオやamazonなどの台頭が非常に大きな影響を与えていると考えられます。
リアル店舗は家賃がかかるもの。
Forever21もビル一棟まるごとや、広いフロアを持った店舗が多く
家賃により圧迫が生まれたのはたしかです。
まとめ
現在は、まだ破産の申請に至る前の現状だと、アメリカのブルームバーグ通信は発表している。
日本にもまだ数多くの店舗あり、特に渋谷センター街などの一等地に出店している店舗も多い。
今後どのような動きがあるか要注目である。
日本のみならず、世界から消える可能性もあるのだ。